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セミノール (柑橘類)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

セミノール(Seminole)は、柑橘類の一種である。タンゼロ類に分類される。3月ころから出回り、果実の皮は濃いオレンジ色で、果汁が多く酸味が少ない。

概要

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和歌山産セミノール

1910年代アメリカ合衆国フロリダ州オーランド農務省試験場で、ダンカングレープフルーツとダンシータンゼリンの2種類の柑橘類を交配させ育成した品種。日本へは1955年農学博士田中長三郎により、カリフォルニア大学を通じて種子から導入された。その後、三重県篤志家である桂清吉が偶然に田中の庭で枝変わりを見つけ、商品化させた。

名前は「セミノール湖英語版」に由来する。晩生のタンゼロ類で、栽培しやすい品種である。果実は150グラム (g) ほどで鮮やかなオレンジ色になり、特徴のある芳香があり、果皮は滑らかで光沢がある[1]。果汁が多く、酸味が少ない[1]3月下旬から4月上旬に収穫し、酸が強いため、倉庫で酸が減るのを待って5月以降に出荷される。自家不和合性の「ヒュウガナツ」のパートナーとして植えられていることもある。

日本における2010年の収穫量は3,380.3 トンで、その内訳は大分県41%、和歌山県33%、三重県19%、その他7%となっている[2]

脚注

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  1. ^ a b 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、191頁。ISBN 978-4-415-30997-2 
  2. ^ 農林水産省 特産果樹生産動態等調査2013年7月25日閲覧